田舎の仲間

私は生まれてから23歳まで田舎の小さな町で育った。
海が近く、山もあり温泉街もあるとても住み心地のいいところ。
とても静かでのどかなところだ。
この町は保育園から中学校まで同じメンバーで、高校は別々のところへ行く。
人数が少ないので保育園も小学校も中学校も町に1つずつしかないのだ。
そして高校からは隣町へも行けるようになるので、みんな好きなところへ行く。
高校を卒業し、進学や就職になると更にみんなバラバラになってしまう。
何人かは東京へ行ってしまった。
他にも、千葉や神奈川や大阪や名古屋などの都会だけではなく、秋田や山形など遠くへ行ってしまった人もいる。
私もその中の一人である。
年々、田舎に残っている人は少なくなってしまった。
この年になると、みんな仕事や結婚を期に出て行ってしまう。
少し淋しい。
しかし、決して田舎が嫌になったわけではない。
捨てたわけでも忘れたわけでもない。
みんな生まれ育ったこの田舎が大好きだ。
だから毎年、お盆とお正月には必ず帰ってきて、同窓会を開く。
同窓会と言っても、仲良しグループの10人が集まるのだ。
やむを得ず欠席してしまう子もいるが、毎年大体いつものメンバーが全員揃う。
今年はその中の2人が子供を産んだので、更に賑やかな会になるだろう。
やはりみんなこの田舎が大好きで帰ってくるようだ。
それが私も県外へ出てしまってからも楽しみで、こうやって未だにみんなに会えるのが嬉しい。
みんな環境が変わり、結婚し嫁に入ったり、子供が産まれたり、田舎から遠くへ引っ越してしまたりと、なかなか全員揃うのも難しくなってきた。
特にお盆やお正月の時期は結婚すると旦那の実家に行かなければいけないとか、親戚一同で集まるなどと更に難しくなる。
しかし、みんな地元が好きだからか、みんなに会いたいからか、既にこの会は10年続いている。
今改めて思うと、とてもすごいことだ。これからもこの会はずっと続けて行きたい。
そしていつまでもこう言う仲でいたいものだ。