田舎の醍醐味

私が産まれて30年。
田舎に生まれ、田舎で育ち、365日、毎日田舎の風景を見てきた。
春は雪が溶け、動物たちが動き始め、緑も芽を出し始める。鶯が鳴き、木々や花が色づき始めようやく長かった冬が終わる。人間も活動的になり、田植えや種まきが始まり、一面が緑色になる。
夏はカエルやセミの鳴き声が聞こえ、畑の野菜たちも元気に成長し、ひまわりや朝顔やハイビスカスなど色鮮やかな花で賑やかになる。
秋はコオロギやキリギリスの鳴き声が聞こえ、トンボが飛びまわり、稲も柿も紅葉も色づき見頃を迎える。植物たちも動物たちも人間も、これからやってくる寒い冬の支度をする。
冬は辺り一面雪景色になり、吐く息も白くなり、霜が降りたり水たまりが凍ったりする。動物たちは冬眠し、植物たちは冷たい土の中で待ちわびる春のため、少しずつ準備を始める。そして人間は毎日雪かきに追われる。
そんな四季折々の風景が見られ、四季の移り変わりが手に取るようにわかる。
四季の変化が目と肌で感じられる。
そんな素晴らしいことが田舎では当たり前のように行われ、味わえる。
それが田舎の醍醐味だろう。
時には不便を感じたり、うざったさを感じたり、都会に憧れたりもする。
でもそう言ったことが自分の目で肌で体で心でまざまざと感じられる時は、田舎に生まれてよかったと心から思える。
そんな大切な風景を見せてくれる田舎に生まれたことに感謝している。
私も味わったような素晴らしい体験を自分の大切な人、子供、そして自分の孫にも見せてあげたいと思う。
そして自分の子供が、その大切さがわかる子になってほしいと思う。
そこから人は何かを感じ、学び、成長するのだと思う。
田舎は人間にとって大切なことを教えてくれる。
勉強だけではわからないこともたくさんあるだろう。
もちろん勉強も大事だが、それ以外にも大事なことがたくさんあり、この田舎ではそれが必ず学べるはずだ。
と言うか学んでほしい。
こうして人間が成長できる田舎は素晴らしい。